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最終更新日:2012年4月04日(水)
「オーガニックというのは作物の環境を整えて、作物が本来持っているチカラを引き出す」と、ソガイ農園代表の曽我井陽充さんは話す。オーガニックと称するには多くの条件をクリアする必要があり、それをクリアできた産品はオーガニックと冠して市場に流通させることができる。しかし、オーガニックとは手段であり目的ではない。 同農園では畑を耕さない不耕起(ふこうき)農法で作物を栽培している。曽我井さんは「耕すという行為は自然によって造られた生物空間を壊す行為です」と話す。ソガイ農園の役割は直接的に作物を育てるという事ではなく、生物多様性を重視し作物と土を繋ぐ有機的なインフラになると明確に定めている。 そういう環境、思想の中で育つ作物は本来の甘み、渋み、酸味を伴う自然そのものの味だ。現在、同農園ではトマト約40種の他にナス類やカブなどを栽培している。「オーガニックは生き方の提案かもしれないですね」曽我井さんはトマトを通してライフスタイルも発信している。
代表の曽我井(そがい)陽充さんは「美味しいものを追求するのではなく、あくまで作物そのものの味を追求したい」と話す。
ソガイ農園で収穫される色とりどりのトマトは、「甘い」「酸っぱい」「渋い」など多様な味を表現する。