平成14年に道南エリアの1市18町の14農協が合併して広域農協「新函館農協」が誕生した。それを契機に森町と厚沢部町のメロン生産者が互いに協力して、厚沢部町の「さぶ」と森町の「り」をとって「さぶりメロン」という新しいブランドメロンが生まれた。
両町のメロン出荷量は多いが「さぶりメロン」としての出荷条件は高く、容姿、ネットの張り具合はもちろん、糖度が15度以上の特秀しか「さぶりメロン」ブランドでは出荷されない。これらの厳格な品質管理の元で出荷されたメロンは贈答品などへの需要も徐々に伸びている。
さぶりメロンは生産期間が長いのも特徴。森町はハウス栽培、厚沢部町はトンネル栽培という栽培方法の違いを生かし、森町の早出しが6月下旬から、厚沢部町は8月下旬から10月下旬まで、実に4ヶ月以上に渡って市場に供給する。果肉はきめが細かくなめらかでジューシー、そこへ丸みのある芳醇な甘さがプラスされ有名ブランドにも負けない味に仕上がっている。