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最終更新日:2012年4月04日(水)
函館から車で約1時間の距離に位置する木古内町では、道南地域で生まれた褐毛和種(あか牛)を飼育し、「はこだて和牛」のブランド名で出荷している。生産量は年間220頭程度と比較的少ないが、食べやすい健康的な肉として主に函館と札幌圏の消費者の人気を集めている。 はこだて和牛は4軒の牧場で生産されているため、各牧場主は品質を均一に保つために常に会合を開いて飼育や繁殖の方法について話し合い、統一した方法を厳格に守るように努めている。特に、生産者自らが安心して与えられる餌で飼育しようとの考えから、各農家の自家産の稲わらや地元産の牧草などを与えて飼育しており、生産者の顔が見える安全な肉を消費者に届けようと努めているという。 褐毛和種の特性上、黒毛和種に見られる「サシ」と呼ばれる霜降りのような脂は少ないが、赤身の肉質が柔らかく、牛肉本来の味が伝わる上品な味わいが特徴。「消費者の健康志向に乗って、良質な赤身肉の良さを広めたい」と意気込んでいる。
生産に携わる岡山牧場の岡山徹さん。
衛生的に管理された牧場で飼育される。