花粉症は、アレルギー性疾患の中でも、近年特に増加している疾患です。
道内の保健所では、平成8年以降、札幌・旭川・帯広・北見地域において道立衛生研究所と共にシラカバ花粉を中心とした飛散状況の調査を始めました。
道南地域は樹木の植生が道内の他の地域と異なりスギが分布していることから、渡島保健所ではスギ花粉とシラカバ花粉を中心に、平成12年から飛散状況を観測しています。
シラカバの花
空中花粉捕集器
空中花粉捕集器を渡島総合振興局の屋上(5階に相当)に設置し、飛散状況を観測しています。
ダーラム型空中花粉捕集器 | 捕集部の拡大 |
花粉の捕集法
- ワセリンを塗布したスライドグラスを捕集器に取り付けます。
- そのまま1日放置した後、スライドグラスに付着した花粉を染色して顕微鏡で観察します。
- スライドグラス全面の花粉を数えて、1cm2あたりの個数に換算します。
顕微鏡で観察された花粉です。
シラカバ花粉 | スギ花粉 |
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大きさが26μm前後で突出した花粉管口が3つ観察されます。 |
大きさが30~40μmでほぼ球形、先端がカギ状に曲がった突起(パピラ)が特徴です。 |
函館地方の花粉飛散状況
2024年は3月1日に花粉捕集器の設置し、翌日から観測しています。
2024年の花粉飛散状況は次のとおりです。