自殺対策のページ
ご存じですか?
毎年3万人が自らの命を絶っていることを
全国の自殺者は、平成10年に急増して年間3万人を超えて以降、高止まりの状態が続き、 平成24年に再び年間3万人を下回ったものの、依然毎日80人近くの人が自殺によって亡くなっています。北海道でも、毎年1,500人前後(毎日4~5人)の方が、自ら尊い命を絶っています。
自殺や自殺未遂は本人にとってこの上ない悲劇であるばかりでなく、
家族や知人、友人、同僚にも大きな悲しみや生活上の困難をもたらすことになり、
社会全体にとっても大きな損失となります。
自殺の背景に、心の病があることも
自殺の原因は失業、倒産、借金などの経済問題や、家庭問題、健康問題、心の悩みなどのさまざまな要因がからみあっています。
そのようなストレス状況下において、うつ病などの精神疾患を発病する可能性は高まります。
うつ病(気分障害)とは
うつは、心のエネルギーが低下している状態で、誰でもかかる可能性がある病気です。
15人に1人が、一生のうちにかかると言われている病気です。
自分も周囲の人も、サインを見逃さないようにしましょう。
うつ病を疑うサイン ~ 自分が気づく変化
1) 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
2) 何事にも興味がわかず、楽しくない
3) 疲れやすく、元気がない(だるい)
4) 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)
5) 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
6) 食欲がなくなる、食べてもおいしくない
7) 人に会いたくない
8) 夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
9) 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
10)失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
11)自分を責め、自分は価値がないと感じる など
うつ病を疑うサイン ~ 周囲が気づく変化
1) 以前と比べて表情が暗く、元気がない
2) 体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感)が多くなる
3) 仕事や家事の能率が低下、ミスが増える
4) 周囲との交流を避けるようになる
5) 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
6) 言動が変化した、身なりに構わなくなった
7) 趣味やスポーツ、外出をしなくなる
8) 飲酒量が増える など
うつかもしれないと思ったら
うつ病は、休養と薬物療法を中心とした治療によって回復します。
「もしかして、うつかな?」と思ったら、早めに専門機関に受診しましょう。
○ 医療機関(精神科、心療内科)を受診しましょう
○ かかりつけ医に相談して、専門医(精神科、心療内科)を紹介してもらいましょう
○ 保健所や相談機関に相談しましょう
○ 周囲に遠慮せず、休養をとりましょう
周囲の人がサポートすること
言動や行動、身体の不調など「いつもと違うな」という変化に早めに気づくことが重要です。
○ 休養をすすめましょう。
仕事や家事の量を調整して十分に休養をとることは、うつ治療の一環です。
○ 保健所や医療機関などに相談をすすめましょう。また受診や相談には付き添いましょう。
受診や相談の際に、付き添うことは、本人の不安を軽減するだけでなく、身近な人に見える
症状を伝えることが医師の診断等に役立ちます。
○ 本人が受診や相談を拒否したときは、無理せず、本人が信頼している家族や知人、上司な
どにすすめてもらいましょう。
○ 寄り添うように見守る姿勢が大切です。
「頑張れ」という励ましの言葉は、かえって本人のプレッシャーになります。また無理に
外出等、気分転換をすすめることもよくありません。温かく寄り添うように見守る姿勢が大切です。