みんなで学ぶ「農福連携」「水福連携」の基礎知識

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「農福連携」「水福連携」について

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農福連携・水福連携は、農業・水産業と福祉が連携し、障がい者の方の農業分野・水産業分野での活躍を通じて、農業経営・水産業経営の発展とともに、障がい者の方の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取組です。

○さらに、障がい者の方のみならず、高齢者、生活困窮者、ひきこもりの状態にある方等の就労・社会参画支援、犯罪をした方等の立ち直り支援等にも対象が広がっており、農業・水産業のみならず林業にも広がっています。

○こうした中、渡島管内は、農業・水産業が盛んな地域であり、この特徴を活かして、農福連携(農業×福祉)水福連携(水産業×福祉)の取組が進められています。

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障害者就労施設について

障害者就労施設(就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所等)は、一般企業に雇用されることが困難である障がいのある方に対し、一般就労を目指すことを目的に、 就労の機会の提供及び就労に必要な知識及び能力向上に必要な支援を提供する施設です。

就労継続支援A型事業

事業概要

通常の事業所に雇用されることが困難で あり、雇用契約に基づく就労が可能である方に対して、雇用契約の締結等による 就労の機会の提供及び生産活動の機会の 提供その他の就労に必要な知識及び能力 の向上のために必要な訓練等の支援を行 います。(利用期間:制限なし)

対象となる方

○移行支援事業を利用したが、企業等の 雇用に結びつかなかった方

○特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが、企業等の雇用に結びつかな かった方

○就労経験のある方で、現に雇用関係の状態にない方

○通常の事業所に雇用されている障がい者の方であって主務省令で定める事由により当該事業所での就労に必要な知識及び能力の向上のための支援を一時的に必要とする方 

就労継続支援B型事業

事業概要

通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である方に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う。(利用期間:制限なし)

対象となる方

○就労経験がある方であって、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難となった方

○50歳に達している者又は障害基礎 年金1級受給者

○上記に該当しない方で、就労選択支援事業者等によるアセスメントにより、 就労面に係る課題等の把握が行われている方

○通常の事業所に雇用されている障がい者の方であって主務省令で定める事由により当該事業所での就労に必要な知識及び能力向上のための支援を一時的に必要とする方

作業の請負(施設外就労)について

○施設外就労とは、障害者就労施設が農業者や水産業者等と作業の請負契約を締結し、農業者や水産業者の 農場・工場等に通って作業を実施するものです。

○農業者や水産業者等は、障害者就労施設に対して、作業 の対価である請負報酬を支払うことになります。 障がい者(利用者)は、障害者就労施設の支援スタッフ(職業指導員等)と一緒に農場・工場等へ出向き、 障がい者への作業指示等は、支援スタッフが行います。このため、事前に、支援スタッフが作業内容を把握しておくことが望ましいです。

ノウフク・スイフク博士のワンポイント講座

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農福連携・水福連携の効用

○障がい者(利用者)の方が農福連携・水福連携をきっかけに屋外を志向するようになり、社会との関わりを持ちはじめたり、支援員や農業者・水産業者等の周辺関係者が地域社会との関わりの中から農福連携・水福連携の効果を受容するなど、「支援する側」「支援される側」という関係を超えて、農福連携・水福連携が多様な人々が交じり合うコミュニティの場として機能することについて、最新の研究で報告されています。

農福連携・水福連携の3つのタイプ

○農福連携・水福連携の取組みには、概ね3つのタイプがあります。

○このうち、作業受委託型が農業・水産業サイド、福祉サイドともに比較的取り組みやすいとされています。

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作業工程を細分化することで、利用者が取り組める作業が見つかります

○農業・水産業のプロフェッショナルな方が一人で行う作業を、障がい者(利用者)の方が一人で行うことは難しい場合が多いため、作業の工程を細かく分ける(細分化する)ことで、複数人で作業をすることが可能になります。

○切り出した作業の一つ一つは農業・水産業のプロフェッショナルな方にとっては小さな作業でも、全体で集約し組み合わせることで、「仕事」として成り立つ作業量になります。この小さな作業をお任せすることで、空いた分を他の作業に振り向けることができます。

○障がい者(利用者)の中には担当できる作業の幅が狭くとも、「一つの作業」に長けた能力を発揮される方もいらっしゃいます。その特性を引き出し、就労の中で活かしてもらうという視点が大切になります。

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障がい者(利用者)の中には判断が必要な作業に向かない方もいらっしゃいます

○障がい者(利用者)の方の特性として、判断が必要な作業が苦手な方がいらっしゃいます。作物や植物の種を土にまく「種まき」では、「ばらまき」よりも「一粒ずつ蒔いてください」というように、作業の内容を具体的にお伝えすることで、利用者が対応しやすくなります。

○また、写真やイラスト、作業の見本(収穫物のサイズなど)を用いて、視覚から判断ができる工夫や、説明を具体的にすることで、同行している支援員にも伝わりやすく、作業がスムーズになります。

障がい者(利用者)への指導は支援員が行います

○施設外就労の要件にもよりますが、障がい者(利用者)の方への作業の指導は支援員が行います。利用者には様々な特性の方がいらっしゃいます。支援員が利用者の方に合った指導を行います。

○ポジティブな声掛けやコミュニケーションはもちろん大丈夫です。

○なお、作業を行うのは利用者の方だけで、支援員の方は利用者の方を支援する役割の方です。

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作業時間について

○障がい者就労施設では、障がい者(利用者)の送迎を行っている事業者が多く、作業のできる時間帯が10時から15時までという事業所が多いです。

○このため、早朝や夕方の作業ではなく、10時から15時の時間帯の中で作業をできることがポイントとなります。

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職場の安全対策と雰囲気づくり

○「障がいのある方が安全で健康に働くことのできる環境」に整えることは、誰にとっても安全で気持ちよく働ける環境につながります。

○例えば、真夏の炎天下における作業は、健常者にとっても大変です。屋内や日陰でできる作業に工夫できないか、水分補給をこまめに行うなどの取組を考えてみましょう。

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主な障がいの種類について

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買って応援「ノウフク」「スイフク」

○農福連携・水福連携の取組で生産された農産物や海産物、障がい者(利用者)の方たちが心を込めて作った商品をみんなが購入することは、農福連携・水福連携を推進することにつながります。

○農福連携・水福連携の成長にとって大きなキーとなるのが「ブランドづくり(ブランディング)」です。ユニークで価値ある商品を開発して、ターゲットに合わせて魅力を発信し、認知度や売り上げを向上させ、ファンを育ててリピーターを増やす。こうしたブランドづくり(ブランディング)に取り組むことで、持続的な事業運営を実現し、ひいては障がい者(利用者)の方をはじめとした多様な人々の働く場、活躍できる場を広げ、賃金や工賃を上げることにもつながります。

はじめよう!農福連携・水福連携♬

○農福連携・水福連携をはじめたいと思っても、障がい者が直接雇用される形は、ハードルが高いと感じられるかと思います。このため、比較的取り組みやすい、障害者就労施設が作業を受託する形から、取り組んでみることをお勧めしています。

○作業受託の中でも、作業現場に出向いて就労する作業受委託型の「施設外就労」は、実際に農場や選果場、水産加工場などに出向いて作業を行うため、受託できる作業の幅が広がり、比較的取り組みやすいといえます。

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○農福連携を始めるための具体的な手順については、「はじめよう!農福連携 スタートアップマニュアル」をご参照ください。

はじめよう!農福連携 スタートアップマニュアル (PDF 1.59MB)

次のステップを見据える

○農福連携・水福連携により工賃(賃金)が向上することは、障がい者(利用者)の方にとって、生活の幅や質を高めることにつながります。しかし、工賃(賃金)の向上が最終目的ではありません。

○農福連携・水福連携で培った知識や経験を活かして「一般就労」につなげて、自立することが、障がい者(利用者)の方にとって、大きな目標となっています。

○農業・水産業分野では、地域の過疎化や従事者の高齢化が進み、人手が不足する中で、障がい者(利用者)の方が農業・水産業分野において就労することで、次世代の担い手となることも期待されています。

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