施工経費は、従来工法の法枠等で施工した場合m2当たり2万円程度に対し、ノンフーム工法は2万3千円と割高になるが、法切・緑化工を加算すると従来工法の方が、割高になるケースが多いと思われます。
従来の工法は施工斜面林帯を一度伐採し防災対策工施工後に、再度植栽施工したのに対し、ノンフレーム工法は既存の樹木を伐採することなく、森林機能を活用した防災工事を施工することが出来ます。
ノンフレーム工法は開発されてまだ間もなく問題点・改良点もあります。
1.急傾斜地における足場の設置において、軽量、且つ簡易な組立ユニット式の開発が必要。
2.土質及ぴ岩質によってモルタル注入量に差が大きく生じる事から、緻密な調査測量が必要。
3.ロッドのジョイント数が多くなると、グラウト材が孔壁内に完全に充填されないという現象が稀に起きることから、孔壁を狭めないようなジョイント部分の改良が必要。
今後、これらの問題点を改善し、技術の向上に努めます。
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