2月26日、北斗市農業振興センターで、道南有機農業ネットワーク冬期研修会を開催しました。昨年、実に4年ぶりの開催を実現できたのに続いて、今年も対面で開催することができ、Web参加を含む13名のネットワーク会員が参加しました。
今回のテーマは「気象と病害虫」で、道南の有機農業者も少なからず影響を受けた令和5年の猛暑を振り返りつつ、今後の気象傾向や病害虫の発生動向について学ぼうというものです。
講演1では、「異常気象と気候変動に備えて～農業経営に役立つお天気講座」と題して、気象予報士の森山知洋氏から温暖化に伴う近年の気象の傾向、気象情報利用のコツ等を学びました。
講演2では、「高温傾向の常態化を視野に入れた今後警戒すべき病害虫や障害」と題し、道南農業試験場の青木元彦主査らから、高温化や多雨・少雨の極端化が病害虫の発生に及ぼす影響や、今後注意すべき病害虫と有機栽培で可能な対策について学びました。
営農に直接関わる問題なだけに、会員の関心は高く、たいへん充実した研修会となりました。
また、研修会後にはネットワーク総会を開催し、次年度の活動方針や相談役体制等が承認されました。
ちなみに、今年の開催日は外部講師のスケジュールに合わせて決めたものですが、過去に開催した冬期研修会も9回中5回が2月26日開催でした。もちろん、関係者と会場の都合による単なる偶然なのですが、今回10回目となる冬期研修会が、不思議と縁のある2月26日開催となったことで、ようやくネットワークの活動が平時に戻ってきた実感もわいているところです。
熊倉相談役（渡島）による開会挨拶
森山気象予報士
道南農業試験場青木主査（右）、山田主任普及指導員
講演に聞き入る会員の皆さん
普及センター山口所長より研修会閉会の挨拶
津田相談役（檜山）による総会閉会の挨拶
