「令和7年度北海道指導農業士現地研修会」が、渡島・檜山管内で2日間の日程で開催され、道内の指導農業士を中心に約80名が参加しました。
1日目は、知内町の担い手確保の取組みについて、町の農業水産振興課職員と研修生を多く受け入れている(株)大嶋農園(大嶋貢 指導農業士)にお話を伺いました。
研修に打ち込める住環境を整えたことや就農するまでの選択肢の多さ、農地と住居の確保をどうするか等、町と農業者がお互いのやりたいことや考えを理解し合い、熱意を持って担い手対策を進めていることが分かりました。
しりうち地域産業担い手センター
大嶋指導農業士
2日目は、七飯町の「山川牧場自然牛乳」(代表山川明氏)で、粗飼料の確保や牛乳生産のお話を伺ったあと、低温殺菌の無調整牛乳を試飲させていただきました。
「久保田牧場チーズ研究所」(七飯町久保田隆博指導農業士)では、今後の規模拡大と建設中の社員食堂への考えを伺ったあと、チーズ研究所で製造している3種類のチーズを試食させていただきました。
山川牧場自然牛乳
久保田牧場チーズ研究所
その後、「水稲・畑作・野菜」コースは、北斗市の冨樫孝指導農業士から、乾田直播栽培や水稲を含めた輪作体系、農作業機械購入の考え方を、「酪農・花きコース」では、七飯町の藤田幸成指導農業士から、カーネーションの高温対策や道南の気候を活かした「枝もの」の取組みについて説明いただきました。
冨樫指導農業士_乾田直播栽培
藤田指導農業士_カーネーションハウス
会員の方からは「道南農業の特徴を感じることができて、良い研修内容でした。」との感想がありました。
集合写真①
集合写真②
今回の実行委員会の佐藤正之会長は、
「各地域でどのように人を育てていくのか、課題が見えました。2日間、無事に終わって安心しています。」
と話していらっしゃいました。