エイズってどんな病気?
エイズは、HIVと呼ばれるウイルスが体内に入ることで、免疫力が低下してしまう病気です。
免疫力が低下すると、カビや細菌・ウイルスによって、様々な感染症やがんに罹りやすくなります。
また、HIVウイルスに感染してからエイズを発症するまでには「数ヶ月~約10年間」かかると言われています。
その間、ほとんどの人は無症状のため、他の人に感染させるおそれがあります。
HIVはどのように感染するの?
HIVウイルスは血液、精液、膣分泌液に多く含まれており、感染経路は大きく3つあります。
性的接触による感染
感染者とのコンドームを使用しないセックスやオーラルセックスは、HIVウイルスを含んだ精液や膣分泌液が性器や直腸、口などの粘膜を通じて体内に入ることで感染します。
クラミジアや淋病、梅毒等の性感染症に罹っていると、粘膜が弱っているためHIVウイルスにも感染しやすくなります。
血液による感染
感染者からの臓器・血液の提供や注射針の共有により感染します。
母子感染
母親が感染している場合、胎内や出産時、授乳時に感染する可能性があります。服薬や出産方法の工夫により子供のHIV感染率を低下させることができます。(詳しくは産婦人科医にご相談願います。)
※日常的な接触(プール、食器・便器の共有、咳やくしゃみ、握手など)による感染や空気感染の心配はありません。
HIV感染を予防するためにはどうしたら良い?
性行為をする時にはコンドームを使用する
【コンドームを使う時の注意事項】
- 一度使った物は使わない(感染源となりうる体液の付着)
- 使用期限を守る(ゴムの劣化による破損のおそれ)
- 二枚重ねにしない(ゴム同士の摩擦により破損)
- 開ける時に爪や歯で傷つけない(ゴムの傷から破損)
不特定多数のパートナーと性行為をしない
コンドームの使用について相談できないようなパートナーとの性行為は非常に危険です。
性感染症はきちんと治療する
性感染症に罹っていた場合は必ずパートナーも一緒に治療しましょう。パートナーが治療していないと交互に感染する危険があります。性感染症の治療は、「男性の場合は泌尿器科」・「女性の場合は婦人科」を受診してください。
感染者の血液に直接触れない
血液が粘膜や傷口に触れなければ感染の危険はありません。自分の皮膚に傷口がある場合、相手に触れる時は、ゴム手袋等で傷口を覆ってください。感染者の血液が大量の付着した衣服やシーツ等は塩素系漂白剤を使って消毒してください。
その他
HIV/エイズについて、詳しくは以下のリンクもご確認ください。
HIV/エイズに関する相談・検査
検査について
八雲保健所では、匿名・無料でHIV検査を行っています。
また、HIV検査、肝炎検査、梅毒検査を同時に受けることが可能です。
※検査は完全予約制です。詳細はお問い合わせください。
・検査は10mlの血液で行います。
・陰性の場合は当日(約1~2時間後)にご本人にお伝えします。
・陽性または判定不能の場合は確認検査を行います。結果をお知らせできるまで2週間程度お時間をいただきます。
・健康相談、検査申し込み時点で症状がある方は、速やかな医療機関への受診をお勧めします。
検査時期について
HIVや肝炎ウイルス、梅毒に感染しても、すぐには血液中に抗体が検出されず、検査では「陰性(感染していない)」という結果が出ることになります。
そのため、感染しているかどうか正確な判断ができません。検査で判定できるまでの期間のことを「ウインドウピリオド」と呼びます。
検査で正確な結果を得るためには、感染した可能性がある日から3ヶ月以上経ってからの検査を受ける必要があります。
受付時には、感染の心配があった出来事について伺います。感染の心配がある出来事があった時期をご確認の上、相談・検査申し込みをお願いします。
八雲保健所では保健師が相談に応じています。お気軽に電話でご相談ください。
電話は原則匿名でおこなうため、プライバシーは守られます。
申し込み・相談先
八雲保健所エイズ専用相談電話:0137-62-3328
受付時間:平日(月~金)9:00~17:00