人気の「たまふくらまめ漬け」を常温保存で販売
木古内町秋山農園の西嶋ひとみさんのまめ漬けの常温保存化を、関係機関と連携して支援しました。
自家栽培したたまふくらの枝豆を使った「まめ漬け※」は、木古内町道の駅「みそぎの郷きこない」などで販売し、リピーターも多い人気商品です。しかし、冷蔵保存が必要なため、イベントでの販売管理がしにくかったり、遠方からのお客さんが買い求めづらいことが気になっていました。
そこで、相談を受けた普及センターが情報収集や関係機関とのマッチングを行った結果、北海道立工業技術センターとの共同研究で常温保存できる商品を開発できました。取組の経過では、6次産業化サポートセンターや大野農業高校の協力や、木古内町の助成等により販売開始につながりました。
当面は、オータムフェスタをはじめとしたイベントに限定して販売を行います。また、常温保存商品は、開封してすぐに食べられるように塩抜き不要の塩味に仕上げています。多くの人に味わっていただくことで、地域の味であるまめ漬けを残していきたいとのことです。(令和6年9月掲載)
完成した商品と秋山農園の西嶋ひとみさん
まめ漬けのパッケージデザイン
北海道立工業技術センターの支援による官能検査
常温での保存試験後のまめ漬け
※「まめ漬け」とは
道南地域や青森県などで食べられている枝豆を使った漬物です。地域や家庭によって作り方に違いがあるそうですが、秋山農園では秋にたっぷりの塩で漬け込み、年明けまで熟成させたものを何度か塩水を変えて漬け直す手間のかかった商品です。熟成の具合で風味が変わるのを楽しむお客さんも多いとか。